ビフォーアフターから考える未来(新型コロナ考6)

新型コロナウイルス

梅雨真っただ中となり、湿度と気温の上昇と共に新型コロナウイルスは日本の一部地域を除いては落ち着きつつあるようです。当初は夏に向けて北半球では下火に向かうのではないかと予想していたのですが、アメリカやインドではまだまだ拡大中であり、この新型コロナウイルスは変異の速さが特徴のひとつでもあるだけに油断できないものだと思うこの頃です。

それでもあの自粛を強いられ鬱憤とした日々から解放され、人々の顔にも精気が戻ってきているのを見ると、(日本を操る怪しい権力者たちのことはさておき、)日本とはなんと有り難い国なのだろうと思わずにはいられません。天に感謝です。もしかするとコロナ大明神さまのおかげかもしれません!?

しかしながら喜んでばかりいるわけにもいきません。なぜなら秋以降に第2波が襲ってくる可能性も大いにあるからです。もしかするとそれはより死亡率の高い強力なものであるかもしれません。ワクチンが開発されつつあるとも言われていますが、果たして変異の速いウイルスに対応できるのか疑問ですし、ましてや何が混入されているか分からないものをあてにするのも考えものです。

ここはやはり今から免疫力を高めておき、自分自身の抵抗力でウイルスを弾き返せるようにすることが大切です。そのため今一度これまでの生活を見直し、正すべきところを正しておきましょう。

ということで今回は正すべきところを正すという意味で、より大きな視点から俯瞰し、そこから個人レベルに落としていくことをしてみたいと思います。

Evgeni TcherkasskiによるPixabayからの画像

Beforeコロナ

今回の新型コロナウイルスのパンデミックで世界が一転しました。中国の武漢で感染拡大が始まったとされるのが1月の春節ごろでしたから、それから2,3か月の間に世界中に広がり、世界各国が人々の出入りを禁止し、鎖国状態としたのですから、本当に驚くべき速さで世界の政策(価値観)が変わったといえます。

ではこのウイルス感染が広がる前、昨年の秋までの世界(Beforeコロナ)はどうだったかというと、

① 中国とアメリカの対立激化
ファーウェイ問題・貿易不均衡問題でトランプ大統領が次々と中国に圧力をかけていました。これは現在も続いています。

② 格差問題・貧困問題
近年1%の人が世界中の富の大半を握り、残りのごくわずかを99%が持つという異様な事態となっており、アメリカでは大規模な抗議活動が行われていました。日本でも上級国民という言葉が取り上げられ、権力者に近いものは罪が見逃され国民の怒りを買いました。また日本の貧困率もかなりひどくなってきており子供の貧困問題が大きくクローズアップされ、子ども食堂が全国各地に次々と誕生していました。

③ 移民問題
ヨーロッパやアメリカでは中東地域やアフリカ、あるいは南米からの移民・難民が大きな問題となり排斥運動がおこったりしていました。アメリカでは国境に壁をつくるとトランプ大統領との発言で騒がれました。日本においては移民というよりも外国人労働者や外国人実習生ということで、その是非や彼らの人権問題が取り上げられたりしていました。

④大移動時代
LCCなど格安航空などを始め世界各国が旅客機を飛ばし観光やビジネスで世界中人々が行き交っていました。インバウンドや民泊という言葉がブームとなっていましたし、京都では外国人観光客でごった返し地元住民が迷惑を被る事態となっていました。私が住むが一地方都市に観光地にもその多くが中国やアジア各国の人々でしたし、また1年ほど前に豪華客船が寄港した際にはその大きさに度肝を抜かれたのを覚えています。皮肉にも船は違いますがその豪華客船で新型コロナウイルスが蔓延したのは記憶に新しいものです。

以上思いつくものを4つ取り上げてみましたが、ではこれらに共通するもの(背景)は何かというと、新自由主義、金融資本主義です。もっと簡単に言えば「グローバル時代の大競争」です。

先ほど書きましたが世界的な大競争によってアメリカは中国に大赤字を被り、一部の人をのぞいて国内産業や国民の疲弊が甚だしく、それを立て直すためにトランプ大統領は中国に対抗処置をとりました。この大競争は米中だけでなく世界中でのものであり、(かつての?)先進国は発展途上国にどんどん押され、さらに新自由主義によって勝ち組負け組による明らかな格差が生まれ、かつては中流階級にいた人々が次々と貧困層に落とされていったのです。

また中東やアフリカ、あるいは南米では内乱が生じ(させられ)、そこから逃げようと欧州各国や米国に人々が押し寄せていました。その火種は今中国や朝鮮半島でもくすぶっています。

そんな中力をつけつつある発展途上国の人々は世界各地にビジネスや観光に出かけるようになり、また勝ち組は時間に追われることのない豪華客船で旅を楽しむようになっていたのです。これらすべて大競争~新自由主義、金融資本主義~がもたらしたものです。

しかしながら新型コロナウイルスの世界的流行によって一瞬にして飛行機も旅客船も止まってしまいました。同時に多くのお店も閉められ、この間ほとんど経済が止まることによって、世界中で多くの人々が更なる貧困に陥りました。アメリカ国内はこれをきっかけに人種差別問題も絡み内乱状態となり、中国の政情も以前よりも不安定になりそうというようにこのウイルスの影響は計り知れないものがあります。

Alexas_FotosによるPixabayからの画像

大競争がもたらしたもの

ではこのグローバル化による大競争はいつから始まったのでしょうか?私事になりますが大学の卒論は「グローバル化は必要か」というものでした。その内容は何冊かの本の丸写しであり、全くもって恥ずかしい限りのものなのですが、確か結論は「(日本企業の)グローバル化は必要である。」だったと記憶しています。それを書いたのが大学5年目の平成5,6年でしたから、それから考えると(日本で)グローバル化が言われ始めたのは昭和の終わりから平成の始め、つまり日本のバブル全盛から終わりごろと言えると思います。

あれから30年余り経つわけですが、この間にかつて先進国にあった工場は次々と人件費の安い諸国へと移転し、大量生産・大量消費が繰り広げられ、それらによって世界はまさにグローバル時代=大競争時代の真っただ中にあったのです。

東南アジアやブリスク諸国の発展途上国と言われる(言われた)国々は、先進国や大企業からの資金によって次々とインフラが整えられ、工場が建設され、それと同時に商業化も進み、今や先進国と大差ない、時にはそれより先端のビル群が立ち並ぶようになっています。それに伴い国力は上昇し、国民のほとんどがスマホを持つようになりました。またそれぞれの国の通貨価値も上昇し、仕事で得たお金でもって旅行をしたり日常生活を楽しんだりするようになっていたのです。こうして先進国も途上国も生活水準が標準化されつつあったのです。

PexelsによるPixabayからの画像

大競争思想の根底

それでは標準化された生活スタイルとはどのようなものであったかというと、基本それは西洋(アメリカ・ヨーロッパ)社会をベースとしたスタイルです。普段の生活シーンは、(アメリカンスタイルで)ジーンズなどのパンツスタイルにTシャツ等をベースにカジュアルにアレンジされ、ビジネスシーンではスーツにシャツ、ネクタイや革靴、パンプスで武装する。都市部は高層ビルが立ち並び、エアコンの効いた大きなフロアで人々は働きます。商業ビルには最新のファッションやIT機器等が陳列され、世界各国のレストランが入っています。そしてその周辺には様々なお店が立ち並び、各種アミューズメントスペースがあり、またお酒を飲んで踊ったりくつろいだりできるのナイトスポットエリアもあります。

それらは華やかであり、時にポップであり、合理的(効率的)であり、お手軽です。またファッショナブルであり、スタイリッシュであり、クールであったりもします。それぞれの国の要素を残しつつもそのベースは西洋スタイルにあります。

しかしながら私たちはここで考えなければならないことがあります。それは西洋スタイルの華やかさとはどこから来ているかということです。なぜなら基本的にその華やかさの根底にあるのは搾取や強奪によってなされたものだからです。

西洋の歴史を見てください。彼らの歴史は争いの歴史とも言えます。ヨーロッパ大陸とその周辺では絶えず争いが繰り広げられてきました。時にそれは近隣の民族同士であり、時それは宗教的なものであり、時にそれは人種的なものでした。

そしてそれは勝ち負けの問題だけではありません。領土の問題でもあり、また支配する・されるという問題でもありました。強い者が弱いものを支配する。故にそれらの国においては支配するものが人間であり、支配されるものは人間ではなく奴隷との認識でもあったのです。

そして大航海時代以降アフリカ、アジア各国、そして南北アメリカにおいて殺戮・強奪が繰り返されたのは周知の事実です。アフリカの多くの人々が各国へ強制的に連行され奴隷として過酷な労働を強いられました。アジア諸国では不平等な条約を結ばされ、植民地となり搾取されました。南アメリカでは多くの人々が虐殺され、レイプされ、文明が滅ぼされ、そして金銀財宝が奪われました。アメリカ合衆国ではネイティブの人たちが虐殺され、居留地に閉じ込められ、国ごと乗っ取られました。このようにあのきらびやかな西洋文化は争い、強奪、搾取した上に成り立っているのです。

第2次世界大戦後その疲弊によりヨーロッパ勢の力が徐々に弱まっていく中で植民地となっていた国々は次々と独立し一見搾取や強奪はなくなったようにも思えます。世界は共産主義国と民主主義国と別れつつ、アメリカが大きな力を持ちます。

米国は世界の警察と称し正義と自由の国として立ち振る舞いながらも、裏で行っていたことはやはり搾取と強奪です。あからさまにそれらをすることはめったにないものの、時に正義を名目に、時に経済援助を名目にして、その裏では強奪や搾取を行い、遂には新自由主義・新保守主義を世界共通政策としてそれらを正当化しようとしていたのです

ところでこのことは人間においてだけではありません。自然においてもそうです。西洋思想の根底には人間は自然を支配することができる、自然は人間に属するものであるという考えがあります。それゆえに自然を保護するも開発するも、どのように扱ってもかまわないとしているのです。

もちろん現在世界中のほとんどの人々が強奪や搾取、あるいは自然を破壊することを意識して仕事をしているわけではありません。たいていの人が豊かな生活を送るために、企業で働くことを選び、少しでも多くのサラリーやボーナスを手に入れようと一生懸命に働いています。

けれどもそれを通じて競争を当たり前のごとくとされ、大量生産大量消費を通じて、人から奪うこと、あるいは自然から奪うことに加担させられているのです。そして多くの人々がいつの間にか「今だけ、金だけ、自分だけ」という価値観を植え付けられ、現在のこの状態を良しとしているのです。

David MarkによるPixabayからの画像

Afterコロナ

ところが新型コロナウイルスの流行によって世界中が鎖国され、外出自粛となり、船も旅客機も止まりました。それと同時に経済活動の多くも止まり、これまでの日常生活が一変することとなりました。学校は休校、もしくはオンラインでの授業となりしました。仕事においても休業を強いられたり、それに伴い解雇されたり、あるいは在宅での仕事となったりしました。そして世界中の人々が、嵐が過ぎ去るのを待つがごとく、毎日家で感染者数や死者数を確認しながら不安な日々を送り続けることとなったのです。

しかしながらコロナウイルスがもたらしたのは不安と恐怖だけではありませんでした。経済が止まり、人々の活動が抑制されることで目に見えて変わったことがあります。例えば工場が止まり、車の走行が減った結果、それらによって汚染されていた空気が美しさを取り戻したのです。空の青さが増したのです。同じく川や海がきれいになったのです。水が澄み動植物が戻ってきたのです。日本においても自粛期間の後半は空がいつもより青く感じられたのは私だけではないと思います。自然の復活(再生)が目に見えるカタチとして現れたのです。

また仕事においても都会の人は満員電車の日々から解放され、時間拘束から解放され、改めてそれまでのサラリーマン生活を振り返った人々も多かったことでしょう。もしかすると縛られた状態から解放されたと感じられた人もいたかもしれません。あるいは今再び元の生活に戻ろうとしている中で人生を考え直し始めている人もいるかもしれません。新型コロナ自粛によって意識の変革機会がもたらされたのです。

私たちはこれまで何を当たり前としてきたのだろうか?あるいは私たちはこれまでどれだけ地球(自然)に負担を強いるような生き方をしてきたのか?もし自粛期間中あるいは今そのようなことを考え始めたならば・・・、

おめでとうございます!

あなたは覚醒一歩手前まで来たのです!!

Mabel AmberによるPixabayからの画像

覚醒前夜

このように自分を見つめなおす機会を得た人々にとって今回のコロナウイルスは恐怖をもたらしただけではなかったのです。人生を一度立ち止まって考えるチャンスを与えられたのです。そうするとコロナウイルスは「恐ろしいもの」から「(きっかけを与えてくれた)有り難いもの」へと変わるのです。

ではこのチャンスをどうすれば次につないでいけるのでしょうか?もちろんいきなりすべてを変えることは難しいでしょう。けれども気づいた人一人一人が何かを始めることが大切です。そして覚醒を深めていくことが重要です。

心配しないでください。それはあなただけではありません。今そのような人々が増えてきているのです。あなたが持つスマホを通じて、ネットやSNSを通じて、きっと同じような仲間を見つけることができるでしょう。そしたらつながればいいのです。そしてお互いに学びあえばいいのです。ならばまた次のステップ(行動)に移ることができるでしょう。そこからこれまでの競争すること、強奪すること、搾取すること、あるいは時間を切り売りすることによって成り立っていた生活から抜け出すことができるのです。

そして少しずつ深化させ、自分なりのオリジナルな人生を歩み始めましょう。もう縛られ、コントロールされた生活を送らなくてもよいのです。自分を解放していき自由を手に入れましょう。答えは外にあるのではなく、自分の中にあります。すべてを知っているのは自分自身なのです!新型コロナウイルスはあなたを覚醒させるものでもあったのです!!

Dung TranによるPixabayからの画像

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