みんな価値あり

前回「病からの教え」で健康に気を付け始め、ほぼ毎日ウォーキングをするようになったことを書いた。

毎朝5時前後から6時過ぎまで1時間ほど歩くようにしている。昨年11月中旬から始めたのでまもなく3ヶ月以上経っているのだが、1月の中頃から2月初旬はかなり寒かった。厚手の上着を着て、腹巻の中に回路を入れ、毛糸の帽子+ネックウォーマー、時には耳当てもして、手袋も2重につけてと完全防備で歩いているのだが、それでも手がかじかむことも多かった。しかもこの時期この時間帯はまだ真っ暗だ。

安全対策として蛍光塗料の塗られたタスキを掛け、小型のライトをつけて歩いているのだが、バイクや車に遭遇すると結構怖い。対向車等が来ると立ち止まったり、道の端っこに寄ったりしながら歩いている。

歩くルートとして住宅街から、畑のあるところ、そして国道・県道とあるのだが、県道・国道沿いを歩いていて気付いたことがある。

国道沿いにはガソリンスタンド、コンビニ、飲食店、カーディーラー等様々な店舗があるのだが、営業している店もそこそこある。ガソリンスタンドにはチラホラとガソリンを入れている車が止まっており、店員も外で何らかの作業をしていることも多い。コンビニは煌々と明かりが灯り、時々車が入ってくる。国道は結構な数の車が走り、中でもトラックが多い。

道沿いにはドラッグストアも数店舗あるのだが、店は開いてはないが、そこにはトラックが止まり荷物の搬入をしている。さらに食品(青果)の卸問屋もあり、そこでもトラックが止まっているし、既に多くの人々が働いている。この冬一番の寒波の日でも(当然のことながら)同じように働いていた。

そんな風景を毎日見ながら歩いていると、最初は「朝早くから働くな~。ご苦労様‼」程度にしか思っていなかったのだが、その考えがだんだん変わってきた。

「こんな時間から働いてくれる人がいるから、朝からスーパーやドラッグストアはオープンでき、自分たちは買い物ができるのだな~。」
となり、

「こうしてみんなが働いているから社会は成り立っているのだな~。」

更には、
「それぞれが、それぞれの役割を果たしているから、社会は成り立ち、継続されているのだ!」

そして、
「それぞれにそれぞれの価値がある。その価値はみんな等しい。ならば医者が偉いとか、弁護士が偉いとか、そんなの関係ないのでは???」

と思うようになってきた。

確かに医者や弁護士は相当の勉強をして、難関の国家試験を合格しているので偉いと思う。サッカーや野球のプロ選手も子供時代から積み重ねてきた努力、彼らの持つ技術や才能はすごい。

けれども彼らが当たり前のようにスーパーやドラッグストアに行き、当前のようにものが買えるのは、こうしてどのような天候にかかわらず、朝早くから働いてくれる人たちがいるからだ。

もっと言うならば、彼らの判断力・考察力、そのための脳が働けるのも、筋力・体力をつけ、集中し、それを維持できるのも農作物を作る人がおり、それを流通させる人、売る人たちがいるからだ。

であるならば、それぞれがそれぞれの役割を果たしているから社会が維持・継続されていることからすると、誰が上とか下とかそんなもの本当は関係ないのではないか?それぞれにそれぞれの役割と価値があり、それは誰もが同じではないか。

けれども私たちは、ついつい時間当たりの単価でもって、そして年間の総収入でもって、どの役割の方が偉いと思い込んでいるのではないだろうか。

人にはそれぞれ天から与えられた役割がある。それは医者かもしれないし、政治家かもしれない。あるいは農業従事者かもしれないし、運転手かもしれない。それは社会からすると、すべての人がそれぞれに与えられた役割を果たしているから、この社会はスムーズに動き、成り立っているのだ。

それが現在のようにすべてお金(年収)で何でもかんでも成り立つ社会、(お金でもって)価値を判断する社会としてしまったがゆえにおかしなことが生じているのではないだろうか?

正社員と派遣社員なんて言うのもそうではないだろうか?同じ時間・同じ量と質の仕事をして差別を受けるってなんかおかしいのではないか?

(なんとなく覚えているのだが、)かつての日本では、派遣のような社員の方が給料は高かったという。なぜなら正社員は基本定年までずっと働くことができ安定しているが、派遣的社員は一時的なものであり不安定であるから。会社の都合でもって一時的に働いてもらっていたから。みんなそれで納得していたのだ。

更にかつての日本の会社は社長とあろうと、年収の差は今ほど大きくなかったように思う。もし社員の平均給与が300万円ならば、社長は3000万円程度ではなかっただろうか?

ところがそこに西洋ユダヤ的思考が入り込み、TOPがいかに搾取するか、Winnner takes it all をよしとしてしまったがゆえに、日本においても大きな格差がつくようになってしまった。

例えばトヨタの社員の平均年収が約1000万円、社長は約8億円、会長となると約20億となり、80倍~200倍となっている。

時代 社員平均社長倍率
1975年頃 約200万円数千万円 約20~30倍
現在約1000万円約8億円 約80倍
現在(会長) 約1000万円 約19億円約190倍
(chatGPTの回答)

確かに会長ともなると今の時代、何万人もの社員に影響を与えかねない大きな判断を下さなければならないこともしばしばあるのだろう。その精神的負担は計り知れない。けれども社員一人ひとりの役割があって、それを忠実にこなしてくれるからこそであり、その存在は社員一人ひとりに支えられているといっても過言ではない。

そんなことを考えてみると、もうそろそろ日本的思考に戻した方がよいのではないだろうか?と思う。

一人一人に役割があり、それは天から与えられたもの。それぞれに(等しく)価値があるのである。(もちろん中には、天からの役割に背を向ける者、悪魔から与えられた役割に行ってしまう者もいるのではあろうし、何度目の転生というのも関係しているのかもしれないが…。)

この文章を書いていて心に浮かんできたものがある。それは胎蔵界曼陀羅である。仏教(密教)には曼陀羅図というものがある。

「曼陀羅とは、仏教のさとりの世界や宇宙のしくみを、仏や菩薩の配置によって表した図です。中心から周囲へと広がる構成の中に、さまざまな存在が描かれ、すべてが意味をもってつながっています。目に見えない教えを、目に見える形で示した「仏の世界地図」といえるものです。」(ChatGPT)

その曼陀羅には「胎蔵界曼陀羅」と「金剛界曼荼羅」の二つあり、胎蔵界曼陀羅は大日如来を中心に、如来、菩薩、明王と描かれ、乞食の様な絵も描かれている。

そこに込められた世界観とは

「胎蔵界曼陀羅は、中心に大日如来を置き、その周りに菩薩や明王、天部、さらには人間や鬼神のような姿の存在までを描いた世界です。そこには、立派な仏も、力強い守護神も、貧しく見える存在も、すべてが同じ世界の中に配置されています。

つまり胎蔵界が伝えているのは、『尊い者だけが仏に近い』のではなく、どんな姿であっても仏のいのちは宿っているという考え方です。見た目や立場の違いを超えて、すべてのいのちが大いなる慈悲に包まれ、育まれている――それが胎蔵界の世界観です。」

どんな姿であっても仏のいのちは宿っている。見た目や立場の違いを超えて、すべてのいのちが大いなる慈悲に包まれ、育まれている。(ChatGPT回答)

これによって社会も成り立っているのではないだろうか。

そしてその社会において大切なのは「慈悲に包まれる」であり、「慈しみ」なのだろう。

慈悲とは、(以下chatGPT)
仏教でいう慈悲とは、
「相手の幸せを願う心」と「相手の苦しみを取り除こうとする心」のことです。
もう少し分けて言うと:
• 慈(じ)=相手に楽(幸せ)を与えたいと願う心
• 悲(ひ)=相手の苦しみを取り除きたいと願う心
この二つが合わさったものが「慈悲」です。
たとえば――
困っている人を見たときに
• 「どうかこの人が楽になりますように」と願う
• 「自分にできることはないか」と動こうとする
その気持ちが慈悲です。
密教では、中心にいる大日如来のはたらきそのものが慈悲だと考えられます。
胎蔵界曼陀羅が示しているのは、すべてのいのちが、その大きな慈悲に包まれている世界なのです。
一言で言えば――
慈悲とは「自分と他人を分けないあたたかい心」です。

ちなみに慈しみとは

慈しみとは、(以下chatGPT)
相手を大切に思い、あたたかく見守り、守ろうとする心のことです。
語源は「慈(じ)」で、もともとは
「わが子を思う母の心」のような深い愛情を意味します。
たとえば
• 小さな子どもをそっと見守る気持ち
• 弱っている人にやさしく声をかける心
• 失敗した人を責めずに受け止める姿勢
こうした態度が「慈しみ」です。
仏教では、慈しみはすべてのいのちに向けられるべき心とされます。
胎蔵界曼陀羅の中心にいる大日如来のはたらきも、まさにこの「慈しみ」と考えられています。
一言で言えば――
慈しみとは「相手の存在そのものを大切に思う心」です。

この慈悲や慈しみの心を本来の日本人は(現在よりも)持っていたのではないだろうか?私自身もそうだが、この心を取り戻す必要があるのではないだろうか。

そう思って生きていくならば、誰が偉いとか、どっちが上だ、どっちが下だとか考えることなく、それぞれがリスペクトしあいながら生きていけるのではないだろうか?

こんなことを学べるのだから(極寒の中での)早朝ウォークも悪くない!!



らいふあーと21~僕らは地球のお世話係~
 

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