今ココを生きるコツ

人間(の脳)は1日に6万回思考するそうです。

単純に24時間で割ると1時間当たり2500回、1分間に約42回、
1.5秒に1回考えをめぐらしていることになります。

すごいと思いませんか?

けれどもその9割が同じことの堂々巡りであり、
また8割がネガティブなものであるとのことです。

自身の1日を振り返ってみてください。

今日あるいは昨日1日どのようなことを考えましたか?

6万個全部覚えていることはあり得ないでしょうし、
自分の考えたことを思い出そうとすると、なかなか思い出せなかったりもします。

それでも思い出してみると大抵は過去の後悔であったり、未来の不安、
あるいは現状の不満などではないでしょうか?

1日の思考の8割がネガティブであるとすると、
残り2割が全部ポジティブなものだとよいのですが…、いかがでしょう?

そのポジティブなものを取り上げると、過去の自慢(誇り)であったり、
楽しいことが確定しているであろう未来へのワクワクであったりするのではないでしょうか?

結局思考のうちの大抵が過去や未来の迷いや不安、
そして少しばかりの誇りや期待であったりするわけです。

さて、ここでひとつ大きなことに気づきませんか?

それはひとつ大きなものを忘れてしまっているのではないかと思うのです。

あるいは抜かしてしまっているといってもいいかもしれません。

それは「今」というこの瞬間です。

「今」のことならよく考えているよと思うかもしれませんが、
「今」というこの瞬間を突き詰めていくと、これほど突き詰めれば突き詰めるほど
実に不思議なもの思えてくるものはありません。

というのは1秒前は「今」というこの瞬間ではありません。

それは「過去」です。

1秒先もまた「今」というこの瞬間ではありません。

それは「未来」です。ならば0.1秒後はどうでしょう?

それも過ぎ去ったものであるのですから「過去」となり、
逆に0.01秒先でさえも今度はそれは「未来」となります。

では「今」この瞬間という時はないのかといえば、確かにあります。

今この瞬間があるからこそ過去があり、未来があるのです。

すべては「今」この瞬間を基点にして未来と過去があり、
その瞬間にある状態こそが自分自身なのです。

そして今この瞬間の自分自身があるからこそ過去も未来もあるのです。

つまり今この瞬間にある自身の存在が全ての起点となっているのです。

けれどもその今でさえ、その8割がもしネガティブであるとしたら…、
なんだかとてももったいないように思いませんか。

そんなこと言っても今や時代は先の見えない時代であり、
「安定」というものがなくなりつつあるように思える時代です。

かつては大きな会社に入れば一生安泰といわれましたが、
今の時代どんなに大きな企業でもいつリストラが行われるか分からない状況です。

そこで公務員人気となってはいますが…、
これも将来どうなる事やらわからなくなっている状況です。

そのような状況の中で今をポジティブにいたくとも、
ついついネガティブ思考が渦巻いてしまうことは当然のことのようにも思えます。

話が変わりますが、サティシュクマールという世界的エコロジストの方がいます。

彼は現在の地球の状況を憂いつつも、常に明るくポジティブに生きています。

いつも笑顔を絶やさず、燃え尽きることもなく精力的に活動をし、
世界中で人々に生き方の転換を訴えています。

サティシュがいつもそのようにいられるのは、
「心配しないこと」、
「信頼(trust)すること」、
そして
「いつどこにいても、常に“今、ここにいる”という態度」
のこの3つが秘訣だそうです。

「心配しないこと」といわれても、今の状況では心配せずにいられない、
「信頼すること」といわれても、
思考の8割がネガティブで、同じく今の状況では何を頼りにすればよいのやら…
となってしまうかもしれません。

それでは「今ここにいる」という態度はどうでしょうか?

先ほども書きましたが、今この瞬間のあなたはどうですか?

この瞬間をとことん突き詰めてみてください。

今この瞬間の自分を突き詰めてみれば、そこには呼吸している自分、
そしてちゃんと生きている自分がいませんか?

そして自分自身を見つめている自分がいませんか?

それこそが「自分がいる」=Beingな自分であり、自身の存在です。

そしてもうひとつ注意深く今この瞬間の自分を見つめてください。

今になりきればそこには生きている自分がおり、それは不安のない自分ではありませんか?

ここでひとつ思うのですが、もしそこに「喜び」「自信」「感謝」があるとどうでしょうか?

(いえ、ありませんか?)

瞑想をしていると時に自分の軸を感じることがあります。

尾骨から丹田(ヘソ下10cm程度のところ)へ、
そしてずっと上へと伸びる柱のようなものを感じるのです。

最初は細いものですが、時にだんだん太く感じ、その時には一層の安定感が増していきます。

そこに「喜び」「感謝」そして「自信」が芽生えてくるのです。

これからの時代この「今ココを生きている」という感覚、
そして「今ココを生きている」いう
「喜び」
「自信」
「感謝」
こそが生きる力(強さ)となるのではないかと思うのです。

意識して、自分自身の存在を見つめること、今ココを見ること。

そして「喜び」「自信」「感謝」を感じること。最初は難しいことかもしれませんが、
1日1回それを意識して行うことから始めてみませんか。

そうするとやがてネガティブ思考よりもポジティブの方が多くなり、
日々の暮らしが豊かになってくると思うのです。

それらを感じて生きることこそが21世紀を
愉快に、豊かに、Happyに日々を生きてるコツなのでしょう。

最後に明治・大正・昭和を生きた禅の巨匠澤木興道さんの言葉を紹介しましょう。

「どこでもバタバタせずに、自分の現在の境遇にどっしり落ち着いて、そこに最上最高の満足があるというのが禅で、これが真の安心であると思う。」

「いかなるところにでも自分の個々の生活を見失わんようにすることが大切である。」

もしかすると中にはすでに無意識にそれを行っている人がいるかもしれません。

ならばあなたはすでに次元上昇しています!

参考文献:
マインドフルネス思考」 人見ルミ著(あき出版)
サティシュクマールのゆっくり問答 with 辻信一」 サティシュ・クマール著 (ゆっくり小文庫)
禅談」 澤木興道著 (大法輪閣)

   

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